「バナナリーフ」をビニール袋の代用品にする発想。プラスチックゴミ問題解決の切り札は「植物」なのか。

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昭和50年代に生まれた自分にとっては、物心ついた時にはすでに「ビニール袋」へ買ったものを入れるというのが常識的な世の中になっていて、特にそれに対して問題意識を持たないでずっと育ってきました。

そして、平成へ突入したと同時に「ペットボトル」の飲料が急激に世の中へ浸透していった記憶があります。昭和の時代は、缶や瓶が主体でペットボトルはまだあまり普及していなかったのではないかと思います。

そして、大学時代を経て、社会人になってからも、コンビニで買ったものをビニール袋へ入れたり、ペットボトル飲料を買ってゴミ箱へ捨てるという行為についても、特に疑問を持つことなくアラフォー世代となりました。

世の中が、プラスチックゴミに対する問題意識を持ち始めたからなのか、自分自身が、日々ハーブと共に過ごすようになったからなのか特定はできないのですが、ここ最近はプラスチックゴミになるものを使用するということに対し、極力避けたいという気持ちがどんどんと強くなっています。

最近は、プラスチックストローを使用するのを止め、紙ストローを使用する店舗が徐々に増えていくことは実感するのですが、今後、このプラスチック問題に対して世界レベルでどのような対策を講じていくのかという部分について高い興味を抱いています。

その取り組みの一環として、ベトナムでのプラスチックごみを減らす取り組みが紹介されていたのですが、その方法が意外性があり、且つ、今後大きな広がりを見せる可能性も感じましたので、ご紹介したいと思います。

プラスチックごみ問題の意外な救世主! 「バナナの葉っぱ」がビニール袋の代替品に

近年、著しい経済発展を遂げているベトナム。しかしその裏側には、環境汚染などの問題もあります。そのひとつが、プラスチックごみの処理問題。この問題の救世主としていま注目されているのが、なんとバナナリーフ(バナナの葉)です。

バナナリーフは、以前から料理などではよく使われていましたが、スーパーなどで小分け包装に使われるビニール袋の代わりに使うという新しい試みが進んでいるんです。伝統的に使われていたものを新たな用途に使うという、まさに温故知新の発想を紹介しましょう。

筆者は2009年からベトナムに住んでいます。実際にこの国で生活をするなかで、ごみに対する扱い方が日本とは大きく異なり、ごみ分別が緩いと感じてしまいます。プラスチックごみの増加も実感していますが、その背景には、急速な都市化による生活の変化があります。

例えば、スーパーやコンビニの拡大。ベトナムに住み始めた当初はスーパーマーケットがあまりなく、市場で買い物をする人が大半でした。もちろん市場でも商品をビニール袋に入れてもらうことはありましたが、野菜などは新聞に包んでもらい、持参したバックやかごに商品をそのまま入れて持ち帰るのが主流でした。

それがこの10年間で大きく変化。韓国系のロッテマートや日系のイオンが進出し、ベトナム系のスーパーも店舗数を増やしてきました。コンビニエンスストアも出店合戦が続き、中心部ではコンビニを探すのに苦労はしなくなったほど。昔はごみ袋を買っていたものですが、いまでは買い物でもらうビニール袋の数が増え、ごみ袋を買うことも少なくなったのです。ベトナムプラスチック協会の調査によれば、1990年にはプラスチック製品の消費量が一人あたり3.8Kgだったのに対し、2015年には40Kgに増えたとのこと。

また、東南アジアで人気の「Grab Food」などのフードデリバリーアプリの普及で、簡単にレストランの料理が注文できるようになり、料理用の容器や包装のためのビニール袋など、プラスチック製品が以前よりも多く使われるようになりました。

そんな状況のなかで、プラスチックごみ問題の救世主として登場したのがバナナリーフです。

もともとバナナリーフは東南アジアの人々にとって身近な素材で、皿の代わりに料理を載せる使い方は各国でよく見られます。バナナリーフは耐久性もあり、ベトナムでは、皿としてだけでなく「包んで蒸す」料理に非常に多く使われています。大きくて断面が厚いバナナリーフは「料理を包むもの」として馴染みのあるものでした。

2019年4月、ベトナムの大手スーパーが、既にバナナリーフをビニール袋の代替品として使っていたタイのスーパーに触発され、一部の店舗で試験的に野菜をバナナリーフで包んで売り出しました。対象は青菜類、果物、イモ類、コリアンダーなどのハーブ野菜。この取り組みについて、地元スーパーのSaigon Co.opの代表は「包装に天然素材を使用することは、生活環境の保護を訴えるために実用的な方法であるし、消費者にとってビニール袋を使用している商品よりも『身近』に感じられるという利点もある」と述べています。政府関係者からこの取り組みを称賛する声もあり、別のスーパーもこの活動を全国的に広げていきたい考え。

環境問題に気付くきっかけに
著者のベトナム人の知人は「バナナリーフで包まれていると商品に対する親近感がわく」「環境への取り組みは大切だと思う」「子どもたちが面白がっていた」などと話していて、結構好評のようでした。この試みは消費者の意識を変えるきっかけをもたらしたとも言えるかもしれません。

バナナリーフの活用については、メリットだけでなく、バナナリーフの安定的な供給や衛生面の確保など課題はあります。しかし、ホーチミン市やハノイ市をはじめ、ベトナム中部の街ニャチャンのスーパーでもこの包装スタイルが登場したことから、未来志向のこの取り組みはいずれ全国へと広がっていくと考えられます。ハノイで6月に行われたプラスチックごみ削減のキャンペーン開会式では、グエン・スアン・フック首相が「使い捨てプラスチック製品の使用の停止を2025年までに目指す」と発表。ベトナムの官民一体となった取り組みに今後も注目です。

※Getnaviの2019年8月9日の記事(https://getnavi.jp/world/412121/)より抜粋

 

今後、この活動の規模が大きくなってきたときに、バナナリーフの供給が追い付いていくのかという部分は確かに気になるところではあるのですが、

私がこのニュースを見て、感じたことは、「プラスチック問題解決の糸口は”植物”なのかもしれない」ということです。

生態系の中で循環をしていく”葉”を使用するというのは地球に優しいことは確かですし、身の回りの環境への意識を持ったり、植物への関心を持つきっかけとなったりすることにも繋がると思います。

植物で包装をするというアイデアは、「プラスチックを使用するということへの違和感」を生み出す作用もあるはずです。

今回の記事を見て、ハーブを切り口とした植物への関心を持つ者として、プラスチックゴミ問題等の環境問題への意識を強く持つ必要性をいうのを感じました。

アジアの国の中ですでにこのような取り組みを国を挙げて開始しているという事実を知れたことが非常に有益でした。

すでに地球が悲鳴を上げているなか、以前と変わらずにプラスチックごみを量産していく世の中というのは今すぐ変える必要性があると思いますので、私自身も一歩ずつ解決の為の知恵を出していけるよう前進していきたいです。

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