「オレガノ」は、秋サケ不漁の救世主? ハーブは「養殖業」の切り札になるかも

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北海道で生まれ育った私にとっては、ここ数年、北海道で秋サケの漁獲量が減っているというニュースは気になっていました。

小さいころ、祖母が住んでいた北海道の浦河町というところへ旅行に行っていたのですが、おびただしい数の秋サケが川に溢れていた光景というのが目に焼き付いているので、減ってきているというのは少し寂しい気分にはなります。

しかしながら、この秋サケの漁獲量の減少を食い止め、回復させるための切り札として、なんと「オレガノ」が注目を集めているというニュースが入ってきました。

どういうことなのか、確認をしてみたいと思います。

オレガノ、稚魚の寄生虫予防
パスタやピザなどに使われるハーブの一つ「オレガノ」で育てられた秋サケの稚魚約1300万匹が今月末から、道内で初めて放流される。秋サケの稚魚を衰弱死させる寄生虫病を予防するため、道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)が6年かけて編み出した養殖方法で、深刻な不漁が続く秋サケの資源回復の切り札として大きな注目を集めている。

サケの稚魚に、ハーブ入りの餌を与える孵化場の職員(20日、函館市で)
サケの稚魚に、ハーブ入りの餌を与える孵化場の職員(20日、函館市で)

秋サケの昨年の漁獲量は前年比33%減の1572万7012匹で、この半世紀で最悪の不漁となった。特にここ数年は激減傾向にあり、ピークの2003年と比べると約3割しかない。

不漁の原因の一つと考えられているのが、稚魚の体に付着する寄生虫の影響だ。体長10分の1~100分の1ミリの寄生虫が孵化ふか場で稚魚のエラやヒレに付き、放流後に稚魚の体液を吸収し、衰弱させる。従来は養殖業者が塩水や酢で殺虫するが、稚魚に負担をかける悪影響が懸念されていた。

 同水試では業者の要望を受け、12年頃から専門チームで寄生虫予防の検討を始めた。ウナギやブリにハーブを混ぜた餌を与えると寄生虫が寄りつかなくなることに着目。同チームの水野伸也主査らが兵庫県の専門商社と大型水槽で稚魚500匹にハーブの餌を与える実験を繰り返し、秋サケの場合でも体の表面に油のバリアが作られ、寄生虫を防げることを突き止めた。

 同チームなどは最適のハーブを見つけるため、ハッカやミント、ラベンダーなど約30種類を試したり、餌に混ぜる割合を微妙に調整したりした。その結果、最も効果が高かったのがオレガノだった。稚魚にオレガノ入りの餌を1週間以上与え続けたところ、500匹のうち90%以上で寄生虫病を予防できたという。

 同水試などが開発したオレガノ入りの餌は、今年2月から道東、道央、道南の孵化場13か所で、計約1300万匹の稚魚に使われた。稚魚の放流は3月末から各地で順次行われる。

水野主査は「まずは今回のサケが成長して道沿岸に戻る3~4年後の成果が問われる。より自然に近い環境で行うなど、実験の精度を高めていきたい」と語る。北海道さけ・ます増殖事業協会(札幌市)の小野寺勝広専務理事(59)は「寄生虫の駆除に悩まされてきたが、予防策が確立されればサケへの負担も軽くなり、事業者の手間も省ける。良い結果を待ちたい」としている。
※YOMIURI ONLINE(2018年3月25日版)より抜粋

非常に楽しみなニュースです。

現在、オレガノは「香りづけ」の為という印象が強く、「薬用」として用いられるというのはあまり聞いたことはないのですが、

『薬用として駆風薬、頭痛薬として利用される他、消化促進、呼吸器系、歯痛や毒グモに噛まれた時の解毒薬、治療薬として用いられた。』

 

という記述が、Wikipediaにあります。

他に、オレガノの効果効能について、以下の記述もあります。

胃腸の調子を整える作用があります。消化を促し、食べ過ぎにもいいです。筋肉の痙攣や、頭痛、生理痛にも有効です。オレガノに含まれる精油成分(チモールやカルバクロール)には、バクテリアの繁殖を抑制する作用があることが分かっていて、腸内のバクテリアに対して処方薬より効果が高かった研究が残されています。
※Timeless Editionより一部抜粋

 

このような記述を見ると、庭のオレガノを使って、薬効の観点から試してみようという気になります。

また、「道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場」が、オレガノで検証してみた理由というのもわかります。

サケだけではなく、「養殖業」を営んでいる人にとっては、『寄生虫対策』というのは非常に大事な要素ではないかと思います。

なぜなら、商材(生き物)が一気に価値を無くしてしまう可能性を常に排除することに気を使わないといけないからです。

同じ、『ハーブ』+『魚』という観点で見ると、香川県で売り出している「オリーブハマチ」がありますが、旨味と抗酸化作用のアップが主に謳われています。

【参考記事:オリーブ牛、オリーブ豚、オリーブハマチに、、オリーブ米。香川県のオリーブブランドについて調べてみました。

また、昔、北海道に住んでいた時に、ニジマスの養殖場があって、よく病気(皮が一部白くなっていました)にかかっている巨大なニジマスが泳いでいたのを記憶しています。

これがもし、寄生虫によるものだったら、、ハーブを添加したエサを与えることが解決策になるのかもしれないと思いました。

様々な観点で、養殖業におけるハーブの活用というのは検討の価値がありますね。

ハーブの可能性は、これからの社会でまだまだ広がっていくように思う今日この頃です。

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